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当社の歴史

当社の歴史
共栄バルブ工業は令和5年11月、おかげさまで創立80周年を迎えました。
ここでは、長きに亘る共栄バルブの歴史をご紹介いたします。
HISTORY
会社沿革
──

戦時体制下での創業

昭和6年
(1936年)
清水一之助個人企業として、大阪市西区九条に清水製作所を創業。
主に高圧バルブの製作を開始いたしました。
昭和18年
(1943年)
戦時下の日本国内の体制を強化するため「企業整備令」が発令されました。
これにより浅野合金製作所ほか数社と合併、資本金43万円を以て『共栄バルブ工業株式会社』が創立されました。
発起人代表の浅野兵次郎氏が初代社長に就任しました。
創立当時の本社風景
- 昭和18年(1943年)-
創立当時の本社風景

戦後の混乱期の中での再建

昭和20年
(1945年)
戦後の混乱期の中で、水道・船用のバルブコックの製造工場として再出発を図りました。
しかし、日本国内に残ったバルブメーカーは物資不足と僅かばかりの民間需要では各社厳しい経営状況でした。
そのような中、交易営団(特別調達庁)を通じ日本弁製造統制組合に対して進駐軍用宿舎建設に使用するバルブ類の発注があり、当社もその生産にかかわりました。
そのバルブの製造・納入に際して現在の商標である「KKK」マークを制定しました。
昭和26年
(1951年)
前年(昭和25年)に日本工業規格(JIS)が制定されました。大阪府通産局の審査を経て「陸用青銅弁(JIS-B規格)」の日本工業規格(JIS)表示許可工場(青銅弁)として許可がされました。
※現在は生産していません。
昭和28年
(1953年)
当時の造船ブームの中、海運局(当時)より、「船用青銅弁、船用鋳鉄弁」の日本工業規格(JIS)表示許可工場(JIS-F)として認可されました。

大阪営業所を西区南堀江の西谷ビルに移転しました。
平成20年の本社ビル完成による営業部の統合まで、永らく営業拠点として存在しました。
商標の制定 KYOEI VALVE KOGYO KABUSHIKI KAISHA
- 昭和20年(1945)-
商標の制定
当時の「青銅製JIS表示弁」カタログ
- 昭和26年(1951)-
当時の「青銅製JIS表示弁」カタログ
当時の艦船用バルブ 船舶用アングル弁
- 昭和28年(1953年)-
当時の艦船用バルブ 船舶用アングル弁
二代目社長
- 昭和28年(1953年)-
二代目社長 清水 一之助[手前]
大阪市西区南堀江 西谷ビル(旧大阪営業所)
- 昭和28年(1953年)-
大阪市西区南堀江 西谷ビル(旧大阪営業所)
大阪市西区南堀江 西谷ビル(旧大阪営業所)
- 昭和28年(1953年)-
大阪市西区南堀江 西谷ビル(旧大阪営業所)

高度成長期の技術革新

昭和33年
(1958年)
化学繊維業界の発展に伴い、同工場向けのバルブを多数納入しました。
また電力関係会社向けの変圧器用青銅製ベロー弁の開発・販売を行いました。
昭和37年
(1962年)
米国における液化ガスの技術が急速にすすみ、液化窒素・液化酸素の実用化がされました。
国産低温弁の開発を先駆けて開始いたしました。コールドエバポレーター(CE)、タンクローリー車用バルブ、青銅製の低温弁 SW(差込溶接)形、F(フランジ)形長・短軸玉形弁が完成いたしました。
現在の「低温弁」の基礎が出来上がりました。
昭和38年
(1963年)
創業以来青銅製バルブを中心に生産していましたが、耐久製の優れたステンレス製バルブの製造開発に着手しました。
化学繊維、高圧ガス用に改良をすすめました。
5K-50A F形 ベロー弁
- 昭和33年(1958年)-
5K-50A F形 ベロー弁
低温弁開発:青銅製 SW形 長軸玉形弁 試作弁
- 昭和37年(1962)-
低温弁開発:
青銅製 SW形 長軸玉形弁 試作弁
当時の「ステンレス製弁」カタログ
- 昭和38年(1963年)-
当時の「ステンレス製弁」カタログ
ステンレス製弁開発:ステンレス製 F形 玉形弁
- 昭和38年(1963年)-
ステンレス製弁開発:
ステンレス製 F形 玉形弁

独自技術の開発と新分野開拓

昭和41年
(1966年)
高速座ぐり専用機考案(昭和41年11月特許第485069号認可)により科学技術庁長官賞を授与されました。
昭和46年
(1971年)
強靭鋳鉄(FCD45)製 油圧用玉形弁の製造・販売を開始しました。
※同製品は平成19年に生産中止いたしました。
昭和49年
(1974年)
Nロケット1号機打ち上げ準備に関連して、種子島宇宙センターに新設された大崎射場の液体燃料(液化酸素・液化窒素等)の地上配管設備用バルブを納入しました。宇宙開発関連産業への第一歩となりました。
これに伴い、簡易クリーンブースの設置、低温試験装置の開発を行いました。
高速座ぐり専用機考案
- 昭和41年(1966年)-
高速座ぐり専用機考案
油圧弁カタログ
- 昭和46年(1971年)-
油圧弁カタログ
強靭鋳鉄(FCD45)製 油圧玉形弁
- 昭和46年(1971年)-
強靭鋳鉄(FCD45)製 油圧玉形弁
鋳鉄製(S25C)製 油圧玉形弁
- 昭和46年(1971年)-
鋳鉄製(S25C)製 油圧玉形弁
初期の低温試験装置
- 昭和49年(1974年)-
初期の低温試験装置

構造不況期における飛翔

昭和50年
(1975年)
宇宙開発事業団(現:宇宙航空研究開発機構)への納入により超低温バルブは主要メーカーと認められるようになりました。主要産業ガスメーカーの輸出プラントに当社のバルブが採用されたことにより、韓国や台湾からの問い合わせも増えインドには酸素プラント関係のバルブを納入いたしました。
昭和51年
(1976年)
液化水素用真空ジャケット弁の開発・商品化しました。宇宙開発用としてH-I、H-IIと続くわが国のロケット用の液化水素設備に多数納品いたしました。

高圧ガス取締法(現:高圧ガス法)が改正され、5,000L以上の液化酸素貯槽に緊急遮断弁を取り付けることが義務付けられました。当社も同バルブの開発及び商品化に成功しました。
昭和53年
(1978年)
国産初の液化水素用タンクローリー車に当社のバルブが採用されたことにより、中国宇航学会参観団が当社を見学されました。日本の液体水素機器、設備関係の情況視察の一端として来訪されました。
昭和55年
(1980年)
コールドエバポレーター(CE)用の加圧調整弁、降圧調整弁を開発しました。手動弁に加え圧力調整弁も商品化したことで拡販に大きく寄与しました。また減圧弁の商品化にも成功し、コールドエバポレーターから工場配管用のバルブまでを総合的に供給できる体制が整えられました。
昭和57年
(1982年)
神戸国際展示場で開催された低温関連機器総合展示会に出展し好評を博しました。

液化水素用真空ジャケット形バタフライ弁の開発に成功しました。過酷な耐久試験を繰り返し、実温使用時の「リークゼロ」を実現しました。H-IIロケット開発の各種設備用バルブとして使用されることになりました。
大型酸素弁としてインドへの輸出の基になったステンレス製20K-300Aシリンダー式緊急遮断弁
- 昭和50年(1975年)-
大型酸素弁としてインドへの輸出の基になったステンレス製20K-300Aシリンダー式緊急遮断弁
真空ジャケット式長軸玉形弁
- 昭和51年(1976年)-
真空ジャケット式長軸玉形弁
開発当時の緊急遮断長軸玉形弁
- 昭和51年(1976年)-
開発当時の緊急遮断長軸玉形弁
中国宇航学会参観団
- 昭和53年(1978年)-
中国宇航学会参観団
液化窒素・酸素・アルゴン用コールドエバポレーター
- 昭和55年(1980年)-
液化窒素・酸素・アルゴン用コールドエバポレーター
付属バルブ類(CEタンク配管)
- 昭和55年(1980年)-
付属バルブ類(CEタンク配管)
神戸国際展示会
- 昭和57年(1982年)-
神戸国際展示会
真空ジャケット式玉形弁配管風景(ロケットエンジン開発設備)
- 昭和57年(1982年)-
真空ジャケット式玉形弁配管風景(ロケットエンジン開発設備)
真空ジャケット式バタフライ弁
- 昭和57年(1982年)-
真空ジャケット式バタフライ弁

21世紀に向けての体制づくり

昭和61年
(1986年)
超・極LSI向けの高純度ガス供給設備用超精密研磨弁を商品化しました。
超精密研磨弁は、弁の内表面祖度Rmax0.7μで半導体産業への進出の基礎となりました。
平成元年
(1989年)
大阪ガス株式会社彦根支社のLNGサテライト基地用のバルブを納入しました。
これによりLNG市場に本格的に進出いたしました。
平成4年
(1992年)
創立50周年を記念し「創立50周年記念誌」の発刊と記念事業として社員ハワイ旅行を実施しました。

宇宙開発事業団(現:宇宙航空研究開発機構)よりH-1ロケットの開発および打ち上げに際し、多大なる貢献をした事により表彰を受けました。
半導体設備 半導体ガスヤード
- 昭和61年(1986年)-
半導体設備 半導体ガスヤード
大阪ガス彦根支社 サテライト設備
- 平成元年(1989年)-
大阪ガス彦根支社 サテライト設備
大阪ガス彦根支社 サテライト設備
- 平成元年(1989年)-
大阪ガス彦根支社 サテライト設備
創立50周年記念社員旅行(ハワイ)
- 平成4年(1992年)-
創立50周年記念社員旅行(ハワイ)
種子島宇宙センター H-1ロケット射点場
- 平成4年(1992年)-
種子島宇宙センター H-1ロケット射点場

新世紀・新たなる躍進

平成12年
(2000年)
中国における第1号のLNGサテライト基地である山東省ツウポウ市基地用のバルブを納入しました。
以後中国各地に建設されるLNG基地に当社バルブが採用されました。
平成13年
(2001年)
中国・北京で開催された「2001年中国国際気体技術、設備応用展覧会」に出展し、中国における「低温弁の共栄」をさらに高めました。
中国山東省ツウポウ市LNGサテライト基地
- 平成12年(2000年)-
中国山東省ツウポウ市LNGサテライト基地
中国展示会 共栄バルブのブース
- 平成13年(2001年)-
中国展示会 共栄バルブのブース
中国展示会 展示会パンフレット
- 平成13年(2001年)-
中国展示会 展示会パンフレット

オンリーワンへの道

平成17年
(2005年)
本社工場の外壁改修工事を行いました。外壁に「CRYOGENIC VALVES」と表しました。
平成20年
(2008年)
創立65周年記念事業として、本社新社屋を建設しました。資材倉庫の整備と事務系部門を移動し、工場組立施設の拡張を行いました。また大阪営業所を本社営業部に統合しました。

高圧ガス保安原子力安全・保安院長より優良製造事業所として表彰を受けました。
平成25年
(2013年)
創立70周年を迎えました。記念事業として台湾・台北への社員旅行を実施しました。
本社
- 平成17年(2005年)-
本社工場
本社
- 平成20年(2008年)-
本社
優良製造事業所としての表彰状
- 平成20年(2008年)-
優良製造事業所としての表彰状
創立70周年記念社員旅行(台湾・台北)
- 平成25年(2013年)-
創立70周年記念社員旅行
(台湾・台北)

次世代に向けて…

平成29年
(2017年)
大阪府泉佐野市に新たな製作拠点として新工場を建設しました。
次世代型低温弁製作に向けてマシニングセンター、立型NC旋盤、ワイヤーカット他の加工機を設置しました。
また、大型弁の組立・検査対応の施設を確保しました。

2020年打ち上げを目標に計画された新型基幹ロケット「H3ロケット」の種子島宇宙センター射点設備用バルブとして総数242台を製作納入しました。
令和元年
(2019年)
水素運搬船「すいそふろんてぃあ号」向け真空ジャケット型ベローシール式長軸玉形弁を納入しました。
泉佐野工場
- 平成29年(2017年)-
泉佐野工場
泉佐野工場 内部
- 平成29年(2017年)-
泉佐野工場 内部
水素運搬船「すいそふろんてぃあ号」
- 令和元年(2019年)-
水素運搬船「すいそふろんてぃあ号」
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